ダイバーシティ・マイスター養成講座とは?

時代とともに、多様なスタッフや利用者が増えている介護・保育の現場‥
地域の中で世代が違う人たちが関わり合える社会へ‥


  • 介護現場で増えている外国人スタッフとの関わり方に不安や課題はありませんか?
  • 保育現場で増えている外国ルーツの子どもや保護者とのコミュニケーションや保育のあり方に悩んでいませんか?
  • 高齢者と子どもの世代間交流、もっと高齢者と子どもたちのために積極的にやっていきたいけれど、実際にはどんな風に企画する?どんなことに気を付けなければいけない?困っていることはありませんか?

この講座は、そんな悩みや課題をお持ちの介護職・保育士の方々が、学びを通して課題を解決し、よりスキルアップできることを目指した教育プログラムです。

違いがあるって大変なこともあるけれど、楽しい!面白い!と感じていただけるように。そして、世代を超えた交流活動を実践できるかっこいい専門職に。

そんな、違いを楽しめる素敵な専門職を、わたしたちは「ダイバーシティ・マイスター」と位置付け、「ダイバーシティ・マイスター」になるための様々な学びのコンテンツを用意しています。


※講座は今後、所定の単位を取得し、課程を修了した方に対して「ダイバーシティ・マイスター」としての認定を行っていくことも想定しています(時期未定)。

また、本講座を担うことができる講師(ダイバーシティ・トレーナー)の養成についても今後進めていく予定です。

■ 認定研修枠組み
3領域 6科目 11単位で構成  

※1単位=eラーニング動画教材視聴 + 90分の集合研修を受講

■認定制度 ※準備中


なぜこのプログラムが必要なの?

介護・保育の現場での課題

暮らしを支える介護・保育の現場では、生活習慣や文化の違う外国籍のスタッフと共に働く機会や、外国にルーツを持つ子どもを受け入れる機会が増えていますが、コミュニケーションの問題や互いの理解不足から生じる課題が多くあります。

また、現代では都市化に伴い、家族の小規模化、地域との関係の希薄化など、暮らしの孤化が深刻化し、世代間交流の機会が減っています。

このような背景から、暮らしを支える介護・保育の職員には、多様性を受け入れ、それを自らの実践に取り入れることができる、ダイバーシティ感覚とスキルが求められています。


動画とワークショップで楽しく学べる講座に、ぜひ参加しませんか?

プログラムのしくみ

■動画教材を視聴する

学びたいテーマに合った動画教材を視聴します。
通勤時間や仕事の休憩時間にスマホで視聴も可能!

■事前ワークに取り組む

10分程度の事前ワークで、動画を観た後の気づき・業務の中での経験の振り返りなどを行います。
Web上で、いつでも好きな時間に取り組めます。

■集合研修に参加する(リアルでもオンラインでも対応可能!)

動画を見ての「気づき」「経験の振り返り」を、集合研修でさらに引き出し、深め、参加者同士シェアしていきます。

■自己評価を行う

10分程の振り返りを行い、自分の成長を実感!

科目の紹介

共通科目

異文化間交流プログラム、異世代間交流プログラムという各論を学ぶ前のオリエンテーション科目として設定しています。

まずは、ここから学びをスタートしていきましょう。

共通科目は、3つの科目で構成されています。

▶”違い”を力に~ダイバーシティ(多様性)のススメ~

介護・保育の現場で起きている「ダイバーシティ化」ってそもそもどういうこと?

その中で起きる課題や、それを乗り越えていける専門職になるためにはどうすればいいの?が学べます。

▶実践活動を豊かにするリカレント教育

「社会に出ても学び続ける?」

・・・仕事で忙しい毎日の中で学びを積み重ねていくことは大変?!それとも・・?

楽しく「学ぶ」ことは、実は自分の仕事や人生をより豊かにすることにつながります。そんな気づきがたくさん得られる科目です。

▶ICTと学びの広がり

「ICT」ってよく聞くけれど・・介護や保育の現場ではどうやって活用するの?

ICTを活用することで、仕事や学びのあり方が大きく変わります。
動画に登場する二人のやり取りをヒントに、自分の職場でどんなことから始められそうか、そんなきっかけになる科目です。

異文化間交流プログラム

介護の現場では外国人介護スタッフが、保育の現場では外国ルーツの子どもとその保護者が増えてきています。

文化・習慣・価値観・コミュニケーションのあり方が違う中で、現場スタッフの意識の中に少しずつ違和感が蓄積し、それがすれちがいやトラブル、誤解を生んでいくということはありませんか?

そうした課題や状況を紐解きながら、コミュニケーション方法や協働の仕方、既存の施設や園のルールをどうよりよく変えていくか、ということを考えていくためのプログラムです。

以下の3つの科目で構成されており、その中にそれぞれ関連するテーマが設定されています。

介護現場の事例に即した「介護編」、保育現場の事例に即した「保育編」と分けて動画教材を制作しているので、ご自身の専門分野における身近な事例として学びやすいものになっています。

▶異文化間交流理解

(2テーマ・2つの動画教材)

  • 外国人職員や、外国にルーツを持つ子ども・保護者の背景を理解し、自分が知らず知らずのうちにもっていた固定観念や誤解がなかったか、振り返ります。
  • 介護・保育の現場で起きがちな事例をもとに、対話と相互理解によって課題解決を図る視点を学びます。

▶異文化間交流実践

(2テーマ・4つの動画教材)

  • 多文化の視点を生かした介護・保育の取組みを学び、体験することで、多文化共生の現場作りについて考えます。
  • 介護・保育現場で起きがちな事例をもとに、社会資源や環境を異文化交流に活用する視点を学びます。

▶コミュニケーション

(2テーマ・2つの動画教材)

  • 外国人等に配慮した「やさしい日本語」の基本的な知識と技術を学びます。
  • コミュニケーションにICT(翻訳アプリ)を活用するための、基本的な知識と技術を学びます。

異世代間交流プログラム

高齢者と子どもの世代間交流がもたらす効果を知っていますか?

核家族化や地域との関係の希薄化によって、世代の違う人たちの交流機会が減っています。
地域の中で世代を超えたつながりや相互理解を深めていくことは、高齢者・子ども、そしてそこに関わる人たちすべてに意味のあることだと私たちは考えます。

交流の中で、子どもが年長者である高齢者から昔の知恵を学んだり、子どもの生き生きとした姿から高齢者が元気をもらったり、役割を取り戻したり・・、関わりの中でお互いに得られるものはたくさんあります。

そんな世代間交流を介護スタッフの立場、保育士の立場から利用者・子どもたちのために企画・実践できる力を身に着けるためのプログラムです!

▶異世代交流理解

(6テーマ・6つの動画教材)

  • 介護施設や保育所等で行われている様々な異世代交流の実践事例を学びます。
  • 異世代間交流を行うことが、高齢者や子ども、そこに関わるスタッフにとってどのような意義があるのか学びます。
  • 異世代間交流を行うことで、関わる人の心情や行動がどう変化していくのか、また交流に参加する人々の気持ちや思考を学びます。

▶異世代交流実践

(5テーマ・6つの動画教材)

  • 異世代交流活動の企画から実施までの流れや、そのための環境づくりや関係者との調整の仕方を学びます。
  • 自分の職場で異世代交流を実践するために必要な手順を具体的に学び、ワークシートを使って、実際に企画書を作ります。
  • 実践に伴うリスクと、そのマネジメント方法をクイズ形式で学びます。

実績・受講者の声

2020~2021年度の実証講座を受講された介護職・保育士の皆様から、様々な声が寄せられています!

世代や文化などの背景が違う人同士の交流について、研修前は重く考えていましたが、取り組みやすいことからできそうな気がしました!(異世代間交流プログラム)

今まで外国人子どもと関わる機会がなく、縁のないことだと思っていましたが、とても近いことなんだとわかりました。(異文化間交流プログラム)

外国籍の人々の関わりはコミュニケーションが難しく、大変そうなイメージを持っていました。講義を受けてからは、相手の事を知ろうという気持ちで対話のきっかけを作る事が出来る様に関わっていきたいという思いに変わりました。(異文化間交流プログラム)

物事に対して、固定観念を持つのではなく、ダイバーシティの考え方を心がけ、一人ひとりの価値観や考え方を尊重できる人になりたいと感じました。(異世代間交流プログラム)

今までは正直何も分からないため、(異世代交流の)イメージもなんとなくしか持てていませんでした。今回、配慮する点が様々あることを学び難しくも感じたが、学び、理解することで、子ども達にとっても異世代、異文化の方との交流を楽しめるのだと思いました。(異世代間交流プログラム)

これまで学んだことを整理して新たに自分の興味あることに気づき、やりたいことを見つけるきっかけとなると思いました。(共通科目)

お申し込み方法

講座開催をご希望の法人・事業者の方は、下記お問い合わせ先までご連絡をお願いします。

お問い合わせ

学校法人敬心学園 職業教育研究開発センター

〒169-0075
新宿区高田馬場2-16-6 宇田川ビル6階
TEL 03-3200-9074
Mail: vetrdi-kensyu@keishin-group.jp
HP: https://keishin-group.jp/keishin_fr/rdi/


■教育プログラム・動画教材・テキスト(ワークブック)等の取り扱いについて

  • 本講座の教育プログラム及びHPに掲載されているeラーニング動画教材・テキスト(ワークブック)は、文部科学省の委託研究事業(分野横断型リカレント教育プログラムの開発事業・「介護・保育分野における異文化間異世代間の交流促進のための分野横断型リカレント教育プログラムの開発」 2019-2021年度)により、学校法人敬心学園が開発・制作したものです。
  • 制作物の著作権及び所有権は文部科学省に帰属します。
  • 本HP掲載の各コンテンツは普及啓発のために公開しており、自由に使用していただいて差し支えありませんが、無断での改編はかたくお断りいたします。
  • また、敬心学園が主催する講座以外で、本HP掲載のコンテンツを使用して受講料などを徴収して研修等を実施する場合は、事前に必ず弊センターまでご相談ください。
  • 本HP掲載のコンテンツを使用した研修等を実施された場合、プログラムの普及のために本HPでも活用事例として紹介させていただきます。研修の様子などを聞かせていただくことがありますので、ご協力いただけますと幸いです。